【ハンガリー・ブダペスト26日発】卓球の世界選手権個人戦第6日、混合ダブルス決勝で前回2017年大会に続く2連覇を目指した吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)、石川佳純(26=全農)組は中国の許キン(29)、劉詩ブン(28)組に1―4で敗れて銀メダルだった。日本人の同一ペアとしては60年ぶりの連覇を逃したが、15年大会「銀」と合わせて3大会連続の表彰台となった。

 第1ゲームを5―11で落とし、第2ゲームも序盤のリードを保てずに8―11で逆転負け。第3ゲームは4連続ポイントなどで奪ったリードを生かして11―9で奪い、逆襲態勢を整えた。勝負の第4ゲームは終盤の吉村のチキータなどで追いつめたが9―11で落とし、第5ゲームも4―11と及ばなかった。

 吉村は「競り合いになったところで1本が取れなかった」と中国勢の勝負強さの前に悔しさをあらわにしたが、石川は「同じペアで4大会連続して出られるのはなかなかないことなのでうれしかった。この結果は誇りに思いたい」と最後は笑顔で語った。

 男子シングルス準々決勝で第8シードの丹羽孝希(24=スヴェンソン)は第9シードの梁靖崑(22=中国)に3―4で惜敗した。第4ゲームを終えて1―3と追い込まれながらも第5、6ゲームを連取して粘りを見せたが、最終第7ゲームは序盤の5連続失点で万事休す。同種目で1979年平壌大会優勝の小野誠治以来、日本勢40年ぶりの表彰台を逃し「40年、日本がメダルを取っていないプレッシャーがすごかった」と悔しがった。