卓球女子で世界ランキング4位の石川佳純(26=全農)、男子で同4位の張本智和(15)らが24日、ワールドツアー・カタールオープン(26日開幕)に向けて羽田空港から出発した。

 石川は「いよいよ始まるなという気持ち。目の前の一試合一試合に集中することを心掛けてやっていきたい」と決意を語った。今大会から4月のアジアカップ(横浜)、世界選手権(ブダペスト)と立て続けに国際大会が控えており、来年の東京五輪に向けた代表選考レースが本格化する。3度目の五輪を狙う石川は「全員が同じスタートになるので、初心を忘れずに強い気持ちを持って戦う」と、経験を生かしながら平常心を貫く。

 そんな中、世界選手権を前に今大会の混合ダブルスでは張本と“初タッグ”を組む。日本男子の倉嶋洋介監督(42)は短期間の練習で手応えを感じつつ「練習より試合のほうがいいものを見せてくれるんじゃないか」と期待は大きい。

 ただ、これまでコンビを組んできた吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)から11歳下の張本に代わることで、石川は「これから慣れていけば…」と手探り状態の様子。そこで提案したのが“タメ口指令”だ。「試合のときは互いに気を使わずに。遠慮が一番もったいないので『敬語ナシでやろう!』と言っている」

“年の差ミックス”で世界とどう戦うか。最大目標の東京五輪へ向けても見ものだ。