【卓球男子】張本智和の“相棒”に熱い視線

2019年03月13日 11時00分

張本は世界が注目するラケットとともに躍進できるか

 2020年東京五輪まで残り500日を切り、各競技とも本番に向けた動きが活発になってきた。そんな中、金メダルを予感させるのが卓球男子の張本智和(15=エリートアカデミー)だ。王国の目の色を変えさせた張本は世界からも注目を浴びている。

 3日に行われた卓球のトップ選手で争われた「ジャパントップ12」で張本は初優勝。それでも慢心することはなく「もう一度(1月の)全日本選手権(の準決勝)で負けた時のような気持ちで練習をしていきたい」と気を引き締めている。

 そんな中、15歳を支える“相棒”に熱い視線が送られている。張本が使用するラケットをモデルにした「張本智和インナーフォースALC」が4月1日から一般販売。製造した㈱タマスの広報担当者は、国内向けに行った商品発表会に触れ「これまで水谷選手、福原愛選手のモデルも販売してきましたが、同様に最高水準の注目を集めていると言っていいでしょう」と語る。

 だが、実際はそれ以上との見立てもある。過去に2度販売された水谷隼(29=木下グループ)仕様のものが2万5000円、3万8000円だったのに対して“張本モデル”は1万8000円と価格は抑えめ。価格の開きは使用している素材の違いというが、同担当者は「その人に合った素材もありますし、必ずしも高いから良い、安いから悪いというのではありません」と指摘した。

 さらに「張本選手は日本のトップ選手でありながら、世界のトップ選手。今後、海外のバイヤーが目を向けるのも間違いないでしょう」と予測。張本は17日のTリーグプレーオフファイナル(東京・両国国技館)に出場後は国際大会に戦いの場を移す。26日開幕のワールドツアー・カタールオープン(ドーハ)、4月のアジア杯(横浜)、世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)と世間の関心を集める大会が続くため、そこでの活躍はラケットの爆発的な売り上げにもつながる。さまざまな期待を背負う張本は“相棒”とともに結果を出したいところだ。

【卓球代表選考事情】東京五輪の代表は男女ともに来年1月発表の世界ランキング上位2人をシングルス代表として選出。団体戦要員となる3人目はシングルスの実力に加えて、ダブルスの実績や相性などを考慮したうえで強化本部が推薦することが決まっている。

 そこでクローズアップされてくるのが今年から始まる「T2ダイヤモンド」(7月、9月、11月に開催)だ。ワールドツアーで上位の成績を収めた選手が集う同大会は順位に応じて与えられるポイントが“ボーナス”として扱われる。世界ランクを算出する「成績の良い8大会」と合算されるだけに、ここに出場して選考レースを有利に運びたいところだ。

 そんな中、女子の代表選考は混戦必至。世界ランク4位の石川佳純(26=全農)を筆頭に同7位の伊藤美誠(18=スターツ)、同9位の平野美宇(18=日本生命)が続き、世界選手権に出場する佐藤瞳(21=ミキハウス)と加藤美優(19=日本ペイントHD)がそれぞれ同12位、同20位で追っている。順位に開きはあるが、ポイントの有効期限は翌年の同大会(隔年開催の場合は翌々年)までとなっているため、他の選手が食い込む余地も十分ある。