【卓球】水谷はV10花道に全日本“引退”の意思変わらず

2019年02月08日 16時35分

所属先の木下グループを訪問した水谷

“全日本引退”の真意は――。卓球の水谷隼(29)が7日、先月の全日本選手権での男子シングルスV10達成を報告するため、所属先の木下グループ本社を訪問した。

 報告会を前に取材に応じ「去年、張本(智和)に負けてからこの1年間努力を重ね今年は優勝したいという気持ちが強かったが、改めて振り返った時に同じような努力を続けていくというのは厳しいんじゃないかなと感じた」。V10達成後に口にした「(全日本選手権は)今年で最後」との思いに変わりはなかった。

 この発言に水谷をよく知る日本卓球協会関係者は「寝耳に水でした…」と驚きを隠せなかったが、同時に「次の全日本直前に(出場辞退を)言うこともできた。でも、このタイミングで口にしたというのは東京五輪を本気で狙っているからだろう」と指摘。そもそも1月の全日本選手権を前に、急激に練習で追い込む水谷は「(前年の)11月くらいから憂鬱になるし、終わってからも反動が大きくモチベーションが上がらなかったりする」という。

 前出の協会関係者も「水谷は本当にストイック。練習だけでなく、例えば(風邪、インフルエンザ予防の)マスクにしてもそう。本人が着用するだけでは気がすまず、周囲にもマスクを徹底させている。そういったピリッとした雰囲気はあった」と明かす。そんな張りつめた緊張感の中で準備を進める期間がなくなれば、世界ランキングに直結する戦いに集中できるというわけだ。

 水谷は現在世界ランク10位。日本勢としては3番手で東京五輪のシングルス代表に選出される上位2人に食い込むべく、まずは4月の世界選手権(ハンガリー)へ照準を合わせる。