競泳女子の池江璃花子(17=ルネサンス亀戸)が1年前の「見出し」更新に燃えている。

 13日、メキシコ高地合宿から帰国し「しっかり強化はできてこれた」とその成果を強調。一方で、4月の日本選手権(3日開幕、東京辰巳国際水泳場)では自由形、バタフライでそれぞれ50メートル、100メートルに出場することを発表した。

 昨年は5種目に出場し、女子初の5冠を達成しただけに、4種目ではやや物足りない印象もある。今年は夏にパンパシフィック選手権(東京)やアジア競技大会(ジャカルタ)を控えており、そこで結果を出すための“種目減”となったが、池江の狙いはそれだけはない。

「去年は日本選手権で日本記録が出てませんからね。みなさんからも『池江、日本記録出ず』っていう書き込みありましたからね。それが相当気になってたみたいですよ。そういう意味で、しっかり(記録を)出したいという気持ちがある」(村上二美也コーチ)

 5冠の喜びはあったものの、自身の持つ日本記録を一つも更新できなかったことに本人も落ち込んでいた。日本選手権での“リベンジ”に照準を合わせてきた1年だったのだ。

 特に100メートルバタフライは日本選手権で好記録を出すために、他の大会でのエントリーを控えてきた種目だ。「しっかり強化を積めてきたということで、1バタ(100メートルバタフライ)は自信を持って試合に出れる」と池江は言い切った。