リオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(22=JSS毛呂山)は29日、ANAと4月1日付で所属契約を結ぶことを発表し、都内で会見を行った。

 ANA所属は卓球の福原愛(28)、フィギュアスケートの羽生結弦(22)に続いて3人目。契約金は「非公表」(篠辺修社長)だが、瀬戸は米大リーグのイチロー外野手(43=マーリンズ)や同じ年齢で、プロ野球の大谷翔平投手(22=日ハム)を目標に掲げ「まだ自分は二流。一流の生活ができるように頑張りたい」と意気込んだ。

 そんな瀬戸が、じだんだを踏んでいるのが、自身の立場だ。この日、プロ宣言したものの、日本水泳連盟に肖像権を残しており、基準ではアマチュア選手となる。「セミプロでいいのか、何なんですか? ニート?『アスニート』みたいな…」と悩みは尽きない。

 一方で、気持ちはプロそのもの。大谷と焼き肉に行った際に「ボクは帰ってから飲むのに(大谷は)サプリメントを持参していた」とのエピソードを披露し「それがプロの自覚だと思った」。契約は2021年3月末までの4年だが、五輪を区切りにする決意は変わらない。「東京までと決めている。燃え尽きられるように」と誓った。