リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(22=JSS毛呂山)が2020年東京五輪に向け“金メダルシフト”を敷く。

 16日、瀬戸は地元の埼玉・毛呂山町の出雲伊波比神社で行われた凱旋イベントで流鏑馬に挑戦。小学校5年生で参加したときは的を射ることはできなかったが、今回は練習の成果もあり見事に成功。「リベンジを果たせてよかった」と笑顔を見せた。県内外から2000人の観衆が押し寄せ、終了後も40人のギャルが控室前に“出待ち”する異常人気ぶりだった。

 金メダルを逃した悔しさから五輪後も長期休暇を取らずにW杯を転戦する瀬戸は、東京五輪に向けても独自の準備を進める。来年3月に早大を卒業するが、特定の企業に就職はせず、水泳に集中する意向だ。師の梅原孝之コーチ(46)とのタッグは継続し、練習拠点は早大から国立スポーツ科学センター(JISS)に移す。金銭面でサポートしてくれるスポンサーを探しており、契約を結べば実質的な“プロ選手”となる。

 この日、同町から特別栄誉賞も授与された瀬戸は「これからできることは水泳でいい結果を出して皆さんに届けること。東京五輪まで突っ走って行きたい」と力強く宣言した。リオのリベンジを果たすため、より最適な環境で金メダル取りに専念する。