【ブラジル・リオデジャネイロ11日(日本時間12日)発】競泳男子200メートル個人メドレー決勝で、今季世界ランキング1位として臨んだ萩野公介(21=東洋大)は1分56秒61で銀メダルだった。優勝は“水の怪物”マイケル・フェルプス(31=米国)で競泳史上初の同種目4連覇を達成。金メダルの通算獲得数を22個に伸ばした。

 萩野はバタフライを3番目タイ、続く背泳ぎを4番手で通過。平泳ぎではさらに順位を落としたがここからが強かった。最後の自由形では猛烈な追い込みを見せ、世界記録保持者のライアン・ロクテ(32=米国)らを抜き去り、2位に浮上。

 フェルプスには及ばなかったものの、400メートル個人メドレー金メダル、800メートルリレー銅メダルに続く自身3つ目のメダルを獲得した。

 レース後はフェルプスに歩み寄り、がっちりと握手。「もっといい勝負がしたかった。6日間通して、戦い切る力が全然なかった。今は素直に疲れました」と疲労を隠せなかったが、結果には胸を張る。「フェルプス、ロクテもいる最高の場で泳げることの喜びをかみ締めて泳ぎました」と笑顔を見せた。

 一方、藤森太将(25=ミキハウス)は1分57秒21で4位に入る大健闘。「もう少しでメダルだったんで、悔しいです。この1本だと覚悟を決めて臨みました。父にまず感謝して、応援してくれた人に感謝したい」と残念がった。