水泳の世界選手権で競泳400メートル個人メドレー2連覇を果たした瀬戸大也(21=JSS毛呂山)が8日、同じく同大会で金メダルを獲得した渡部香生子(18=JSS立石)、星奈津美(25=ミズノ)とともに早稲田大学総長報告会に出席した。

 スポーツ科学部3年の瀬戸は「最初に奈津美さんが(金メダルを)取って、次に香生子が取って、ワセジョに負けたら早稲田の男として恥ずかしいと思った」。日本勢の4つのメダルはこの3人の早稲田勢が独占した。

 そんななか、早大評議員として出席の森喜朗元首相(78=東京五輪組織委員会会長)は瀬戸に「テレビでは大きく見えるけど、意外に小さいね。私より小さい」と微妙なコメント。とはいえ、174センチの瀬戸に対し、森氏は175センチでわずか1センチ高いだけ。同氏は昨年2月にもフィギュアスケートの浅田真央(24=中京大)への心ない発言が波紋を呼んだはずだが…瀬戸は「海外の選手より小さいけど、気持ちと心は誰より大きいと思い込んでいる。大丈夫です」と大先輩の言葉を余裕で受け流した。

 大学生にとっては単位の取得も大きな問題だが「今年のテーマは『準備』。リオ五輪を前に単位のことを考えなくてもいいように今年はぎっちり授業を入れています」。前期は予定通り、単位を取得できたという。

 しっかり者の瀬戸にOGの星は「私は4年の最後まで授業に出ていた。すごいと思う」と感心しきり。リオ五輪での金メダル獲得へ、すべては計画通りに進んでいる。