表彰台には届かなかった。競泳の世界選手権3日目(20日、ハンガリー・ブダペスト)、男子100メートル背泳ぎ決勝は、7大会連続出場の入江陵介(32=イトマン東進)が52秒83で7位。女子100メートル平泳ぎ決勝は、日本記録保持者の青木玲緒樹(27=ミズノ)が1分06秒38で5位だった。

 100メートル背泳ぎのトップ3は、いずれも51秒台というハイレベルな戦い。入江もシーズンベストのタイムをマークしたが、世界との差を肌で実感し「今後もこういったレベルになってくると思う」と危機感をのぞかせた上で「自分のこの記録で満足したくない」と力強く語った。

 30歳を過ぎても、第一線に立ち続ける入江。昨夏の東京五輪後も現役を続けており、今大会はメダル獲得を目指している。今後はリレー種目を控えていることから「ミックスのメドレーリレーもありますし、最終日は男子のメドレーリレーもある。少しでも(背泳ぎで)リードを取れるように頑張りたい」と巻き返しを誓った。

 一方、100メートル平泳ぎの青木は3位の選手に0秒36及ばなかった。「自己ベスト(1分05秒19)やそれに近いタイムだったらメダルを獲得できていたので、すごい悔しい」と唇をかみながらも、50メートルに向けては「頑張ります」と前向きに述べた。