池江璃花子 目指すパリ五輪へ「2018年の池江璃花子」にあった “進化” のヒント

2022年05月01日 06時15分

アジア大会への切符をつかんだ池江(東スポWeb)
アジア大会への切符をつかんだ池江(東スポWeb)

 かつての自分を超える――。競泳のアジア大会代表選考会兼日本選手権3日目(30日、横浜国際プール)、女子100メートル自由形決勝が行われ、池江璃花子(21=ルネサンス)は53秒89で優勝。派遣標準記録(53秒96)を突破し、50メートルバタフライに続き、個人2種目でアジア大会の代表入りを確実にした。

 自然と笑顔があふれ出た。3月の国際大会代表選考会では同種目で優勝したものの、決勝で53秒台をマークすることができず「今の自分にはネガティブな言葉しか出てこない、ごめんなさい」と涙を流した。あの日から約2か月。「思い出が詰まった種目で(白血病から)復帰後の自己ベストを出せたことがすごくうれしい」と声をはずませた。

 白血病から復帰後は順調にタイムを伸ばしてきたが、ここ最近は伸びやかな泳ぎが影をひそめた。どうしたらいいのか。ヒントは2018年の自身の泳ぎにあった。「前半から積極的に入っているレースが多かった。海外でこれから戦っていく上で、前半が抑え気味だと周りの選手の波に飲まれて自分の泳ぎができなくなってしまうことがある」。この日は昔のように序盤から積極的な泳ぎを披露した。

 それが復調の兆しを感じる泳ぎへとつながった。「記録が伸びる時は徐々に伸びていくというよりも、少し停滞する期間があって、それでも努力をし続けた先に、きっと大幅な自己ベスト更新というのがあると思っている」。悔しさは成長の過程にあるもの。「今回は(復帰後の自己ベストを)0・1秒更新することができたが、いつかまた大幅に更新できるような力をつけていけたら」と意気込む。

 視線の先は2年後のパリ五輪。世界を驚かすドラマの準備は着々と進んでいる。

関連タグ: