【東京パラリンピック】競泳・木村敬一「家に帰って思い切り泣きたい」執念で勝ち取った悲願の金

2021年09月03日 20時40分

富田(右)と喜びを分かち合う木村(ロイター)
富田(右)と喜びを分かち合う木村(ロイター)

 東京パラリンピック・競泳競技(3日、東京アクアティクスセンター)、男子100メートルバタフライ(S11)決勝が行われ、木村敬一(30=東京ガス)が1分2秒57で金メダル、富田宇宙(32=日体大大学院)が1分3秒59で銀メダルを獲得した。

 木村の目には涙が浮かんでいた。「自信はそこそこあった」と臨んだ2016年リオ大会で金メダルを逃した。一時は引退も考えたが、米国留学を機に今大会へ向けて再スタート。かねて「金メダル」への思いを口にしてきたからこそ「頑張ってきたこの日って本当に来るんだなって思った。特にこの1年はいろんなことがあって、この日は来ないんじゃないかなって思ったこともあったし、それもしょうがないことだと思っていたけど、ちゃんと迎えることができて幸せです」と声を詰まらせた。

 最高の泳ぎではなかった。1分2秒25をマークした予選よりもタイムを落とした。とはいえ、金メダルを取ったことに変わりはない。「とりあえず何でもいいから勝ちたいって思っていた。実際に記録は落としたし、泳ぎとしては全然いいものじゃなかったが、それでも何でもいいなってくらいうれしい」と執念で勝利を引き寄せた。

 最後には「家に帰って思い切り泣きたい」と語った木村。5年分の思いがついに報われた。

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