【東京パラリンピック】戦友がいたからこそ 競泳・木村敬一が金「自分もちゃんとやらないと」

2021年09月03日 20時10分

富田(右)と喜びを分かち合う木村(ロイター)
富田(右)と喜びを分かち合う木村(ロイター)

 ライバルと勝ち取った頂だ。東京パラリンピック・競泳競技(3日、東京アクアティクスセンター)、男子100メートルバタフライ(S11)決勝が行われ、木村敬一(30=東京ガス)が1分2秒57で金メダル、富田宇宙(32=日体大大学院)が1分3秒59で銀メダルを獲得した。

 自国開催の大一番でライバルがワンツーフィニッシュだ。視覚障がいのクラスでともに世界で戦ってきた2人。お互いに認め合う存在で、昨夏には都内の低酸素施設のプールで合同合宿に励むなど、日頃から切磋琢磨してきた。

 身近にライバルがいるから頑張れる――。かつて木村は「負けたくないですね」と笑いながらも「宇宙さんはなんでもできて、すぐに追いついてきちゃうスペックの高さがゆえに、自分もちゃんとやらないといけないと思い続けられるのかもしれない」と感謝の言葉を口にしていた。

 常に競い合ってきたからこそ、2人で立った決勝の舞台。第4レーンの木村は序盤から果敢な泳ぎを見せ、最初の50メートルを28秒31のトップで折り返す。第5レーンの富田も木村に食らいつき、最後まで熱戦を繰り広げた。レース後には熱い抱擁を交わした2人。木村の目には涙が浮かんでいた。

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