東京パラリンピック・競泳競技(30日、東京アクアティクスセンター)、男子200メートル自由形(S4)決勝が行われ、鈴木孝幸(34=ゴールドウイン)が2分55秒15で銀メダルを獲得。今大会自身4つ目のメダルとなった。

 午前中の予選を3分3秒47の全体2位で通過していた鈴木は、最初の50メートルを39秒50で入る積極的な泳ぎを見せた。中盤は2分44秒84の世界記録をマークしたアミオメル・ダダオン(イスラエル)にリードを許したが、2位の座を死守した。

 レース後には「とりあえず銀メダルを取れたのでよかった。彼(ダダオン)の努力は素晴らしいものがある。そこには届かなかった。100メートルの時点でかなり速かったので、もう彼のことは考えずに泳いだ。ちょっと100から150でタイムを落としてしまった」と振り返った。

 2016年リオ大会ではメダルなしに終わり「改善点があるなって気付いた。体幹部分の強化やターンのテクニックを磨いた」と基礎から見つめ直した。特に200メートル自由形は厳しい練習を積んできたことから「あれだけのトレーニングをしていたからベストを出したかったが、しょうがない」と悔しさをにじませながらも「全種目メダルを目指していたので、この種目でもしっかり表彰台に上れたのは成果だと思う」と手応えを口にした。

 残りは9月2日の50メートル自由形(S4)のみ。目標達成へ、ついに王手をかけた。