東京パラリンピック・競泳競技(25日、東京アクアティクスセンター)の予選が行われ、女子100メートル背泳ぎ(S2)は、全競技を通じて日本選手団最年少となる14歳の山田美幸(WS新潟)が2分34秒35の好記録をマークし、全体3位で決勝進出を果たした。

 生まれつき両腕がなく、両足の長さも違うが、小児ぜんそくを改善するために5歳から水泳をスタート。昨年から背泳ぎに本格的に挑戦すると、急成長。競泳陣メダル1号&日本史上最年少メダルに獲得に期待がかかる。

 レース後の取材では「プールがとても気持ち良かった。緊張しましたが、楽しめた」と声を弾ませた上で、同日午後5時40分に行われる予定の決勝に向けて「決勝はもうちょっと力まずに泳ぎたい。今よりもっといいタイムが出るように頑張りたい」と決意を述べた。

 男子50メートル平泳ぎ(SB3)は、5大会連続の大舞台となる鈴木孝幸(34=ゴールドウイン)が51秒75の全体5位で決勝進出。鈴木は「決勝に残れればいいと思っていた。今日は(競泳競技の)初日なので、いい結果を出してみんなにつなげられたら」と意気込んだ。

 鈴木にとっては5大会連続の大舞台。金を含む5個のメダルを獲得しており、今大会では複数種目での金メダルを目指している。