競泳の平井伯昌代表ヘッドコーチ(57)が12日、オンラインで取材に応じた。

 代表チームは11日から都内で合宿を開始。金メダルが期待される男子200メートル自由形の松元克央(24=セントラルスポーツ)、同200メートル平泳ぎの佐藤翔馬(20=東京SC)らの名前を挙げた平井ヘッドは「レベルの高い選手の目標がブレることはないのでは」と、手応えを感じている。ただ、五輪初出場の選手が多く「フレッシュな感じ。逆にこれからのやり方に五輪の結果も関わってくるんじゃないのかなとも感じた」と気を引き締めた。

 一方、女子で白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)は400メートルリレー、同メドレーリレーで五輪出場を決めた。日本選手権の〝4冠〟について、平井ヘッドは「だんだん体もできあがって表情も自信に満ちあふれたように見えた。体力の消耗もあったと思うが、今回はレースで得たもののほうが大きかったんじゃないか」と振り返る。

 また、代表合宿は今回とジャパンオープン(6月、千葉県国際水泳場)前の第2次が予定されているが「本人の体調面を考えて所属でやることが一番であれば、そのような選択をしてもらう」と話す。コンディションやモチベーションの確認も「簡単にズームなどで確認できる」と問題なしを強調した。

 大舞台に向けては焦らず強化できる環境が整いそうだ。