競泳・日本選手権兼東京五輪代表選考会第5日(7日、東京アクアティクスセンター)、男子200メートル平泳ぎ決勝は佐藤翔馬(20=東京SC)が2分6秒40の日本新記録で優勝。派遣標準記録(2分8秒28)を突破して五輪出場を決めた。

 圧巻の泳ぎだった。前半100メートルを1分0秒89のトップで折り返した佐藤はライバルの猛追をものともせず逃げ切った。レース後のインタビューでは「周りも全然見えてなかったので、最初から最後まで自分のレースをする意識で頑張りました。自分でも驚くぐらいの平常心で泳げていたので、いいタイムが出るんじゃないかと思っていた」と振り返った。

 前日の準決勝は全体3位の2分9秒18。「100から150を上げることを考えていた」と話すように、修正点を意識して臨んだ。

 2月のジャパンオープンでは日本記録まで0秒07差に迫る2分6秒74をマークしていたが、一発勝負で〝壁〟を越えてみせた。本番では金メダルとともに世界記録も期待できそうだ。

 佐藤は100メートル平泳ぎで優勝し、400メートルメドレーリレーの代表権を手にしている。