競泳・日本選手権兼東京五輪代表選考会第3日(5日、東京アクアティクスセンター)、男子200メートル自由形決勝は松元克央(24=セントラルスポーツ)が自身が持つ日本記録を更新する1分44秒65で優勝。派遣標準記録を突破して五輪出場を決めた。

〝カツオ〟が新たなステージに突入した。大会前から目標に掲げていた1分44秒台をマークし、二人三脚で強化に励んできた鈴木陽二コーチは「44秒は間違いなく出せる実力はついていると思っていたので、こういう選考会という緊張の中で本番を想定したレースをしてくれてよかった」と振り返った。

 また、松元の日本新記録は2019年世界選手権金メダルの孫楊(中国)の1分44秒93を上回るタイム。鈴木コーチは「これでようやく金(メダル)で勝負できる。今まではメダル圏内だったが、(1分)44秒6まで行くと、当然金の土俵に上がれたかなと」と手応えを口にする。

 その一方で「ラスト50メートルが課題」と指摘。本番では世界のトップスイマーらによるハイレベルな展開が予想されるため「金を狙う上で、(ラスト50メートルは)26秒台前半で来ないと(今日の)26秒8くらいだと差される可能性がある。あと0秒5くらいは縮めないと」と話した。五輪ではさらなる記録に期待できそうだ。