競泳の東京五輪代表選考を兼ねた日本選手権(4月3~10日、東京アクアティクスセンター)に向け、男子200メートル平泳ぎの前世界記録保持者・渡辺一平(24=トヨタ自動車)が23日、リモート取材に応じた。「世界新記録を出して優勝したい。世界のライバルにインパクトを与えられるタイムを目指したい」と意気込んだ。


 100メートルと200メートル平泳ぎに出場。200メートルでは佐藤翔馬(20=東京SC)との勝負に注目が集まる。ライバルの存在に刺激を受けているという渡辺は「200は今までにないレベルの高さがある。順調にいけば五輪表彰台が狙えるタイムでいかないと、代表権すら獲得できない。自分自身が置かれた状況を楽しみたい」と、ハイレベルな戦いを歓迎した。

 一発勝負というスリリングな選考も、前向きにとらえている。「競泳の面白い部分。僕は一発勝負だからリオ五輪で代表権を獲得できた。鳥肌が立つようなレースになってくると思うので、無観客だが、テレビを通して見てもらえれば」。好レースで日本中を沸かせるつもりだ。