【パラ水泳】エース・木村 コロナ禍で米国へ出国のメド立たずも「できる最善のことをやっていくつもり」

2020年08月22日 16時42分

 どんな時もポジティブに――。パラ水泳の木村敬一(29=東京ガス)は、不測の事態にも前を向いている。

 2016年リオ大会で金メダル獲得を逃した木村は、18年から拠点を米国へ移し、異国の地で心技体を鍛え続けた。その結果、19年世界選手権では得意の男子100メートルバタフライ(S11)で優勝を果たし、東京大会の出場権を手にした。しかし、コロナ禍の影響で帰国を余儀なくされ、現在も国内での調整が続いている。

 22日のオンライン会見では「希望としては、戻れるようになった段階で米国に戻って、最後のトレーニングをしたい」と展望を語ったが「米国に戻れるメドは全く立っていない」と顔をしかめた。

 それでも「日本でしかできないことはある。東京で五輪・パラリンピックをやるので、トレーニングの環境だけを見れば、絶対に米国より日本の方が充実していると思う。それはすごくプラスになることは間違いないので、その環境を生かさない手はない」という。

「この先どれくらいこの生活が続くか分からないが、置かれた状況の中でベストなことを探しながら、その中でできる最善のことをやっていくつもり」と心の炎は消えていない。前回大会での悔しさをバネに、パラでの借りはパラの舞台で返すつもりだ。