【競泳】水を得た〝カツオ〟松元 「こういうときこそ本性が出る」の苦言で目が覚めた!

2020年08月09日 16時55分

好タイムを出した松元(左)(代表撮影)

 競泳男子200メートル自由形で日本記録保持者の松元克央(23=セントラルスポーツ)が9日、公認記録会(千葉・国際総合水泳場)に出場し、1分46秒69をマークした。

 松元にとってこの日のレースは「久しぶりの試合」だったが「怖さもある中、それなりに練習はできていた。タイム的に悪いところはないし、安心した気持ちだった」と振り返った。

 新型コロナ禍で東京五輪が来夏に延期となり、代表選考会も中止。昨年の世界選手権同種目で日本選手初の銀メダルを手にして日本記録を更新(1分45秒22)するなど、本番に向けて着々と力をつけてきただけに一時はモチベーションが上がらず自己嫌悪に陥ったという。

「ズルズル引きずって情けない練習をする自分が嫌いだったけど、かといっていい練習ができるかといえばできなくて、中途半端な生活を送っていることに対して自分のことが嫌いになった」

 大一番で頂点に立つイメージもできていたようで「決勝の舞台を想像するのは合宿とかきつい練習のとき。ラスト50メートルでみんなをまくって1位になるレースプランを考えていた。そのレースをこなすためには(ペースを)上げられる実力がないといけないので、きついときに思い浮かべて練習を頑張っていた」。しかし、目標が消えたことで自らを追い込むことができなかった。

 それでも、鈴木陽二コーチ(70)に「こういうときこそ人間の本性が出るんだそ」という言葉を受けて、松元は「落ち込んでばかりはいられない」と改めて競技と向き合うようになった。

 再び水を得た〝カツオ〟が1年後の開催を信じて己を磨く。