【競泳W杯】5か月半ぶり復帰の萩野は大丈夫? よく知る3人を直撃

2019年08月05日 16時30分

 競泳のW杯東京大会(東京辰巳国際水泳場)で、モチベーション低下などを理由に長期休養していたリオ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(24=ブリヂストン)が約5か月半ぶりに復帰。3日の200メートル個人メドレーでは3位、4日の200メートル自由形では予選敗退に終わった。大会前はメンタル面の不安が懸念されていたが、復活の兆しは見えたのか。萩野をよく知る3人を直撃した。

 萩野は2016年リオ五輪で金メダルを含む3つのメダルを獲得し「日本のエース」と呼ばれるようになった。しかし、それは同時に苦難の道のりの始まりだった。ケガや体調不良が続き、本来の泳ぎを見失った。2月16日のコナミオープン400メートル個人メドレー予選では、自己ベストよりも17秒以上遅いタイムでゴール。あまりのショックに起き上がることができないほどで、午後の決勝を棄権するとそのまま無期限の休養に入った。

 注目の復帰戦では、3日の200メートル個人メドレーが3位で、この日の200メートル自由形は予選敗退。試合後は「(調子は)真ん中くらいじゃないですかね。メチャメチャいいなってわけでもないですし、メチャメチャ悪かったかって言われると、そこまで悪くはない」。どうにも煮え切らない発言が目立ったが、心配する必要はない。なぜなら本紙が直撃した3人からは変身の“お墨付き”を得たからだ。

 東洋大で萩野とともに練習するリオ五輪女子200メートル個人メドレー代表の今井月(18=コカ・コーラ)は「才能だけじゃなくて本当に努力している。最近は楽しんで練習しているし、姿勢も前と違うので、上がってくると思う」と話した。今大会中に萩野と会話した、世界選手権男子200メートル自由形銀メダルの松元克央(22=セントラルスポーツ)は「話していて言葉の重みが違う。たくましいし、しっかりと考えている。『俺も頑張らないといけないな』と言っていた」と明かした。

 マイナス思考は見られず、萩野を指導する平井伯昌コーチ(56=日本代表監督)も「本人との会話の中で、今までにない前向きさや明るさが見えてきた」と、メンタル面の復調に太鼓判を押す。

 では、ここから完全復活して東京五輪には出られるのか? 本紙の問いに同コーチは「リオの前(15年6月)も(右)ヒジを骨折して泳げない時期が結構あったけど、最後の頑張りがすごくあったから(来年の)五輪は出られると思う。頂点を目指せるように一緒に頑張りたい」ときっぱり。

 宿命のライバル、瀬戸大也(25=ANA)は世界選手権で個人メドレー2冠を達成し、ひと足先に東京五輪の内定を決めたが、萩野も負けるわけにはいかない。「ここからが強化の始まり。前に進んでいくことに変わりはない」と前向きな言葉も出て、明るい兆しは見えてきたようだ。