【競泳日本選手権】新たな力台頭も池江の存在の大きさ痛感

2019年04月03日 16時30分

表彰式で笑顔を見せた吉田啓(右)

 競泳の世界選手権(7月、韓国・光州)の代表選考会を兼ねた日本選手権が2日、東京辰巳国際水泳場で開幕。白血病で闘病中の池江璃花子(18=ルネサンス)は欠場となったが、改めて存在の大きさを感じさせる結果となった。

 不振で萩野公介(24=ブリヂストン)が欠場した男子400メートル自由形は、吉田啓祐(18=日大)が初優勝。この日までに池江とSNS上のメッセージでやりとりしたことを明かした。内容は池江から「勝てる?」と尋ねられ「無理だよ」と冗談交じりに返信。最後は「頑張ってね!」とエールを受けたという。同学年の励ましに結果で応え「自己ベストを更新しての優勝はうれしいけど、まぐれかな」と控えめに笑った。

 女子400メートル自由形では奈良・天理高2年の難波実夢(16=MGニッシン)が6連覇中の五十嵐千尋(23=T&G)を破って初優勝。「思ったより前半から(五十嵐さんに)ついていけたのでよかった」と喜んだ。難波にとって憧れの選手は池江。「水泳だけでなく、生活面も素晴らしい方だと思う」。以前は合宿でともに汗を流し「いつも笑顔で明るいところがすてきです」と尊敬する先輩に思いをはせた。

 池江への思いが交錯する今大会だが、世界選手権に向けては吉田啓、難波ともに派遣標準記録を突破できず、課題も少なくない。女子100メートルバタフライで頂点を狙う長谷川涼香(19=東京ドーム)が「(池江)璃花子がいないので狙うのは優勝」と宣言したように、新たな力の台頭はあるのか。エース不在の日本水泳界の方向性を示すためにも、2日目以降の結果は重要なものになりそうだ。