萩野がやらなきゃオレがやる! 競泳の世界選手権(7月、韓国・光州)代表選考会を兼ねた日本選手権(2日開幕)の前日練習が1日、会場の東京辰巳国際水泳場で行われ、男子で200メートルバタフライと200メートル&400メートル個人メドレーの3種目に出場する瀬戸大也(24=ANA)は「コンディションは年末から引き続きいい。スイッチをガツンと入れていい泳ぎを見せたい」と意気込んだ。

 一方で、リオ五輪400メートル個人メドレー金メダルで最大ライバルの萩野公介(24=ブリヂストン)は原因不明の不振で欠場という判断を下した。瀬戸は「今日、公介から『明日から頑張って』とLINEが来た。つらい時期だと思うが、しっかり休んで“ニュー・コースケ”で帰ってきてほしい」とまずは萩野をおもんぱかった。だが続けて「『差をつけられている』と思われるように自分のレベルを上げて待つ。それぐらい強い気持ちでやらないと五輪で金は取れない」と燃える胸中を明かした。

 小学校時代から互いを意識し、リオ五輪では同時に表彰台に上がった。萩野と切磋琢磨してきたことで大きく成長した瀬戸が、ライバル不在という中でさらなる飛躍を見せられるか、注目だ。