【競泳】不調でスペイン高地合宿取りやめた萩野公介 プロとしての真価を問われる時

2019年02月20日 16時30分

萩野公介(ロイター)

 悩めるエースの捲土重来はあるのか。リオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー(4個メ)金メダリストの萩野公介(24=ブリヂストン)が、不調でスペイン高地合宿を取りやめて波紋を呼んでいる。

 萩野は16日のコナミオープン4個メ予選で7位と大失速し、決勝と翌日の200メートル個人メドレーを棄権。原因不明の不振に悩んでいた。18日に一度はスペイン合宿に参加する意向を伝えたが、その日に取りやめることになった。19日にスペインに出発した平井伯昌コーチ(55)によると、萩野は「合宿で頑張りたい」という気持ちと、「ゆっくりしたい」という部分で迷っており、同コーチが背中を押す形で休養させたという。

「小さいころから張りつめているし、五輪で金メダルを取って気持ちを保つのは大変なこと。うまく水泳に向かっていくことが今後の人生にも関わってくると思う」

 一方で、萩野は2017年4月にブリヂストンと契約した「プロスイマー」だ。日本では五輪2連覇の北島康介氏(36=日本コカ・コーラ)に次いで2例目となったレアな存在。プロになって競技と向き合う時間が増えたことで考えすぎている可能性もあるが、スランプを乗り越えるのもプロとしての仕事。平井コーチも「北島の時もいろいろあった」と証言する。

 4月には日本選手権(2日開幕、東京辰巳国際水泳場)が待つが、世界選手権(7月、韓国・光州)と五輪の代表を争う宿命のライバル・瀬戸大也(24=ANA)とどう戦うか。五輪チャンピオン、そしてプロとしての真価が問われる。