競泳の男子エースは大丈夫なのだろうか。

 コナミオープン最終日(17日、千葉県国際総合水泳場)、瀬戸大也(24=ANA)が男子200メートルバタフライで1分55秒24のタイムで優勝し、前日(16日)の400メートル個人メドレー(4個メ)と合わせて2冠を達成した。「後半にもう少し粘りたかった。4月の日本選手権(2日開幕、東京辰巳国際水泳場)ではレベルの高いタイムで世界選手権(7月、韓国・光州)の代表を決めたい」と語った。

 一方で、瀬戸のライバルでリオ五輪男子4個メ金メダルの萩野公介(24=ブリヂストン)は欠場。前日の4個メでは予選を全体7位で何とか通過したものの、レース後に悪寒を訴えて決勝を棄権し、平井伯昌コーチ(55)の勧めで病院に直行していた。

 その後の血液検査では何も問題がなかったというが、平井コーチは「何が原因なのかは分からない」と困惑した表情を浮かべた。「以前、大也に苦手意識があると漏らしたことはあるが、今回はそれではないような気がする」と“原因不明”の不調だという。

 1月の浜名湾選手権の4個メで、萩野は瀬戸に6秒以上の差をつけられ敗れた。女子エースの池江璃花子(18=ルネサンス)が白血病で無念の戦線離脱となり、日本中に衝撃を与えたが、男子エースの萩野も先行き不透明とあればショックはさらに広がる。現状を打破できなければ、日本代表入りにも黄信号がともるだけに、気になるところだ。