池江の白血病公表“余波” 治療に専念できる環境を

2019年02月15日 16時30分

池江自身も騒動は望んでいないはずだが…(ロイター)

 日本のみならず、世界に衝撃を与えた競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)の白血病公表による“余波”が続いている。14日には「がっかり」発言で大バッシングを浴びた桜田義孝五輪相(69)の擁護論が広がりつつある一方、“お騒がせ大臣”の不用意なひと言が大論争になる異様な状況に関係者の間では困惑の声も上がった。池江自身はこんな形で騒動になることを望んでいないはずだが…。

 衝撃の公表から2日たった14日も池江を激励する声が次々に上がった。

 国際オリンピック委員会(IOC)のツイッターでは「池江選手の多くのファンとともに、病気からの一日でも早い回復を心よりお祈りしております。どうか今は治療に専念されますよう」と、トーマス・バッハ会長(65)が署名入りでメッセージを発表。東京五輪金メダル候補の18歳を突然の病が襲ったニュースが世界的な注目を集めていることを感じさせた。

 また、池江の親友で2016年リオデジャネイロ五輪に女子200メートル個人メドレーで出場した今井月(るな、18=愛知・豊川高)は岐阜県庁を訪問した際に報道陣に対応し、池江から電話を受け「そうなっちゃったから、るなは頑張ってね」と、病気を告げられたことを明かした。「何を言ってあげたらいいかもわからず、びっくりした」と振り返り「すごく勇気を与えてくれた選手なので、自分も与えられるように頑張りたい」と真剣な面持ちで話した。

 一方で、国内では桜田五輪相が謝罪、撤回した12日の「がっかり」発言の評価が割れている。野党の辞任要求に日本のみならず、世界に衝撃を与えた競泳女子の池江璃花子(18=ル加え、一時は世論の猛バッシングにさらされていたが、この発言が出た取材の冒頭で「早く治療に専念していただいて、一日も早く元気な姿に戻ってもらいたい」と話し、その後も池江の体調を気遣う発言があったことが見直され、インターネット上では意見が二分。「がっかり」という言葉の選択は間違っていたにしても、一部の発言だけが切り取られた報道だっただけに、これほどの批判を浴びるような問題発言ではなかったという擁護論も広がりつつある。“お騒がせ大臣”に変わらず辞任を求める声とともに、この件を政争の具にしているという野党批判が入り乱れ、混沌とした状況だ。

 一つの発言がこれほどクローズアップされることに関係者は戸惑いを隠せない。ある医療関係者は、白血病や池江の今後についてメディアから聞かれてもコメントを控えている。軽々に発言できる事柄ではないことに加え、この状況ではどんな受け止め方をされるかわからないといい、必要以上と思えるほど神経をとがらせる。

 バッシングをする側も、される側も、池江が静かに治療に専念できる環境が整うことを願っていることは間違いない。池江自身も13日に更新したツイッターには「今は、完治を目指し、焦らず、周りの方々に支えて頂きながら戦っていきたいと思います」としており、当然それを望んでいるだろう。そろそろ、この喧騒が収まることを願うばかりだ。