稽古で栃ノ心に惨敗の稀勢の里 舞の海氏も夏場所出場ダメ出し

2018年05月05日 16時30分

栃ノ心(左)にまわしを取られた稀勢の里は力なく土俵を割った

 和製横綱がヤバい。大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)を控えた4日、6場所連続で休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が東京・墨田区の春日野部屋で出稽古を行った。大関取りに挑戦する関脇栃ノ心(30)との三番稽古では2勝9敗。まわしを取られるとほとんど抵抗できずに土俵を割る場面が目立ち、いったいどちらが横綱か分からないほどの“大惨敗”を喫した。

 稽古を視察した相撲解説者の舞の海秀平氏(50=元小結)は「(左腕の)ケガをしてから相撲が崩れた。力が入らない。どう相撲を組み立てたらいいのか、自分でも分からない状態。苦しんでいる」と指摘。今場所の出場に関しては「やめたほうがいいと思う。自分のためにも、お客さんのためにも、歴代の横綱のためにも。代々の横綱が権威を守ってきたので」と言い切った。

 前日3日の横綱審議委員会による稽古総見では同じ相撲解説者の北の富士勝昭氏(76=元横綱)が「出場は無理」と断言したばかり。2日連続の“ダメ出し”で、和製横綱が直面する厳しい現状が改めて浮き彫りになった格好だ。稀勢の里も「今日は押すことだけを考えたけど、なかなかはまってくれない。(栃ノ心には)力を出し切れなくて申し訳ない」ともどかしさを口にした。

 3月の春場所前は他の部屋の関取衆と相撲を取らずに初日から休場した。今場所は上位陣と胸を合わせるなど出場することを前提に調整。週明けの7日からは二所ノ関一門の連合稽古への参加を予定している。過去6場所で出場した4場所はいずれも途中休場。再び同じことを繰り返せば進退問題に直結するだけに、動向に注目が集まりそうだ。