貴乃花部屋 久々に朝稽古を公開

2018年05月02日 11時30分

朝稽古後に取材に応じた貴乃花親方

 大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)を控えた1日、東京・江東区にある貴乃花部屋が朝稽古を行った。貴乃花親方(45=元横綱)が春場所の無断欠勤や弟子の貴公俊(20)による付け人への暴力行為で2階級降格の処分を受けてから1か月。以前は固く閉ざされていた稽古場の扉は開放され、師匠が見つめる中で弟子たちは黙々と汗を流した。

 貴乃花親方は「(弟子たちと)毎日接して、本当に同じ屋根の下で皆で力を合わせて生きていく。私自身も改めて自分と向き合うというか、前を向いて歩いていく」と再出発の思いを口にした。今場所は出場停止となる貴公俊に対しては、四股の踏み方を重点的に指導。「歯を食いしばって!」「腰を上げるな!!」などと熱心にゲキを飛ばし「あの子(貴公俊)にとっては人生の中で(自分を見つめ直す)いい時間をいただいたと思う」と長い目で見守っていく構えだ。

 元横綱日馬富士(34)による傷害事件の被害者となった十両貴ノ岩(28)は四股などの基礎運動のほか、ぶつかり稽古で若い衆に胸を出した。3場所ぶりに復帰した春場所は8勝7敗で勝ち越したが、4月の春巡業は右足関節症と「心的外傷ストレス障害(PTSD)」で休場。夏場所出場に関して「問題ない」としているが「まだ相撲を取らせていないので。もう3、4日。私が『やれ』と言うのではなくて本人の意思で相撲を取りだすといいと思う」。今後の調整は本人のペースに任せる意向を示した。

 この日の午後には国技館で関取衆による力士会が開かれ、前回は不参加だった幕内貴景勝(21)と十両貴源治(20)が出席。貴ノ岩だけは「頭痛」を理由に欠席した。稽古場では特に問題があるようには見えなかったが、傷害事件で負った心の傷は完全には癒えていないということか。貴乃花部屋が平穏を取り戻すまでには、まだ時間がかかりそうだ。