大相撲の春巡業が24日、茨城・取手市で行われ、体調不良で離脱していた横綱白鵬(33=宮城野)が巡業に復帰した。

 朝稽古では相撲を取らなかったが、四股などの基礎運動で入念に汗を流した。本調子にはまだ遠いものの「やっぱり巡業は気持ちいい。(本場所へ向けた)体と心をつくるため、まずはしっかり基本をこなしていく」と焦る様子はなかった。

 白鵬は父ジジド・ムンフバトさんの葬儀に参列するため、11日から15日までモンゴルに一時帰国した。16日から巡業に合流したが、心労や疲労などが重なり体調が悪化。20日に病院で「発熱、咽頭炎」と診断され、巡業を再離脱していた。残りの巡業を全休する選択肢もある中での再合流は、夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)出場への意欲の表れと言えそうだ。