白鵬が明かした偉大な亡き父への思い

2018年04月11日 16時30分

 横綱白鵬(33=宮城野)が10日、春巡業先の長野・伊那市で9日に76歳で死去した父のジジド・ムンフバト氏について「親を超える子はいない。おやじを見習って頑張っていきたい」と沈痛な面持ちで思いを語った。

 ムンフバト氏はレスリングで1964年東京大会から五輪に5大会連続で出場し、68年メキシコ大会では銀メダルを獲得。モンゴル相撲でも横綱となった国民的英雄だった。「自分が大関、横綱になり、勝って当たり前というプレッシャーを背負うおやじの偉大さを感じた。自分の父親としてだけじゃなく、モンゴルの相撲を愛する人、世界のレスリングを愛する人の憧れだったと思う」

 白鵬によると、ムンフバト氏は昨年10月に肝臓がんが見つかり日本で治療も行ったが、この1週間ほどで容体が悪化したという。

 かねて2020年東京五輪の開会式で土俵入りを見せる夢を抱いていた横綱は「(父は)64年の東京五輪に来ているから、運命というか宿命を感じていたんだけど…」と無念の表情。10日の巡業では普段通り稽古や取組を行い「自分に与えられた仕事を全うするという気持ちだった」と気丈に話した。

 春日野巡業部長(55=元関脇栃乃和歌)は白鵬の一時帰国を許可し、勧進元(巡業主催者)も了承。11日に母国へ戻って葬儀に参列し、15日の群馬・高崎市巡業から合流する予定だ。