貴ノ岩の「PTSD」診断に専門家が異論“過剰診断の可能性ある”

2018年04月04日 16時30分

貴ノ岩

 日本相撲協会は3日、昨年10月に元横綱日馬富士(33)から暴行を受けた十両貴ノ岩(28=貴乃花)ら春巡業を休場した力士の診断書に基づく理由を公表した。

 貴ノ岩の休場理由は「心的外傷ストレス障害、左足関節症」だった。協会が発表した「心的外傷ストレス障害」とは一般的に「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と呼ばれている。精神的に強いショックを受けた後に発症し、場合によっては社会生活も困難になってしまうほどだ。

 昨年10月に傷害事件の被害者となった貴ノ岩は2場所連続休場後、復帰した3月の春場所で8勝7敗で勝ち越している。その直後にPTSDを発症したとなれば、たとえ肉体的に問題がなくとも土俵に上がれなくなる可能性もある。今後の力士生命はどうなるのか。

 社会精神医学に詳しい銀座泰明クリニックの茅野分医院長は「PTSDは生死に関わるストレスが原因で起きる」と説明。その上で貴ノ岩が春場所で15日間、土俵を務め上げた状況を踏まえて「PTSDというのは大げさという感じがする。過剰診断の可能性もある」とした。

 幸いなことにどうやら重症ではないようだが、かねて貴乃花親方(45=元横綱)は貴ノ岩の春巡業について「本人が出たいといっても私が止めるかも」と話していた。これを受け、茅野医院長は「親方の過剰な防衛的な反応の結果ではないか」とも指摘した。

 一方で春場所千秋楽後に、貴ノ岩の身に別のアクシデントが起きた可能性もある。日馬富士による傷害事件が発覚した当初も、貴ノ岩の診断書をめぐって騒動になったが…。次の夏場所(5月13日、東京・両国国技館)へ向けて貴ノ岩の体調が気になるところだ。