貴乃花親方は3か月で5階級降格 八角理事長「真面目に仕事を」

2018年03月29日 17時31分

降格処分が下った貴乃花親方

 日本相撲協会は29日、午後1時から理事会を開き、数々の問題行動を起こして世間を騒がせた貴乃花親方(45=元横綱)を「委員」から「年寄」への降格処分にすると決めた。横綱経験者の平年寄への降格は1985年11月の花籠親方(元横綱輪島)以来。1月4日まで理事だった貴乃花親方はわずか3か月足らずの間に、トータルで5階級降格となった。

 午後4時から会見を開いた八角理事長(54=元横綱北勝海)が発表した。処分の理由は先の春場所で初日(11日)に欠勤届を出さずに無断で欠勤したことに続き、協会からの役員室への出勤要請を無視して8日日(18日)まで正当な理由なく、欠勤を続けたことが相撲協会の規定に違反しているとした。また、弟子の十両貴公俊(20)が8日目に支度部屋で付け人を暴行した問題の監督責任も問われた。

 会見に同席した危機管理部長の鏡山親方(60=元関脇多賀竜)は「昨日の年寄総会での親方たちの意見や貴乃花親方自身の説明を加味して決めた」という。また、3月9日の理事会と年寄総会を欠席した理由が、貴乃花親方が同日に内閣府に提出した告発状について弁護士と打ち合わせをしていたためだったことも明らかにした。

 一方で、前日の年寄総会では親方衆から貴乃花親方に事実上の解雇となる「契約解除」や、本人に“誓約書”を書かせるなどの厳しい処分を求める意見も出たが、理事会ではいずれも議題に「出なかった」(八角理事長)という。また貴乃花親方にとっては「契約解除」はもちろんのこと、弟子の指導ができなくなる「業務停止」処分も大きな痛手だった。しかし「降格は重い処分だが、親方としての仕事はすべてこれまで通りできる。弟子の指導もできる。親方自身、年寄総会で『深く反省しています』『ゼロから出直します』と話しているので、協会の一年寄として、我々と一致団結して力を尽くしてほしいという願いを込めた」(鏡山親方)と最悪の事態は避けられた。

 八角理事長は今後の貴乃花親方について「真面目に仕事をしてもらえれば、また組織人として改めてもらえればと思う」と話していた。