八角理事長3選で貴乃花親方“閑職”必至

2018年03月27日 16時30分

貴乃花親方は果たして…

 日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、現職の八角理事長(54=元横綱北勝海)の続投が正式に決定。全会一致で3選を果たした。任期は2年。今後は数々の“問題行動”で騒動を起こした貴乃花親方(45=元横綱)に対する処分だけではなく、どのような職務を担当させるかにも注目が集まるが、角界内では“閑職”は不可避との見方が強まっている。

 八角理事長が“無風”の中で再選された。前回2年前の理事長改選では貴乃花親方との一騎打ちを制して2選を果たしたが、今回は他に対立候補はおらず、全会一致での選出。貴乃花一門から新理事となった阿武松親方(56=元関脇益荒雄)や前回は貴乃花親方を支持した山響親方(47=元幕内巌雄)も賛成し、盤石の体制で新たな船出となった。

 3選を果たした八角理事長は会見で「まずは暴力問題の根絶に取り組むのが第一課題であると強く認識している。暴力の再発防止はもちろん、その他の不祥事も起きないように協会の組織統制の強化に取り組んでいく」と所信表明。元横綱日馬富士(33)の傷害事件のほか、不祥事が相次いでいる状況を受けて角界の正常化へ強い意欲を示した。

 協会トップとして最初の“大仕事”となるのが、数々の騒動を起こしてきた貴乃花親方への懲戒処分だ。民放テレビ局への無断出演や、春場所中盤までの無断欠勤、弟子の十両貴公俊(20)の付け人への暴行など、問題行動や師匠としての監督責任が累積。それだけに「降格」や「業務停止」などの厳罰を下して(本紙既報)、毅然とした対応を見せる必要がある。

 一方で、懲戒処分とは別に、貴乃花親方にどのような職務を分担させるかにも注目が集まる。春場所までは相撲協会の役員として場所の運営や進行を見届ける職務を担っていたが、今後は“閑職”へ追いやられることは避けられそうにない。

 親方衆の間からは「警備からやり直しだ」との声も上がっている。本場所の会場内の警備は、主に若手の親方が担当するのが通例。貴乃花親方は2003年初場所で現役を引退し、親方となった春場所では花道奥で場内警備を担当している。自ら「一兵卒」「ゼロからスタート」と強調する貴乃花親方にとっては、ある意味で“適任”と言えなくもないが…。

 この日に行われた横綱審議委員会の定例会合後、北村正任委員長(76=毎日新聞社名誉顧問)は貴乃花親方の行動を含めた諸問題について「みんなで揃って、それぞれの立場で(問題を)直していくことが必要。貴乃花親方もみんなで一緒にやりますと言っているので、それでいいのではないかと思う」と私見を述べた。“閑職”でも何でも、貴乃花親方が協会の一員として粛々と業務に取り組むことしか、親方衆からの信頼を取り戻す道はなさそうだが…果たして、どうなるか。