大相撲春場所14日目(24日、大阪府立体育会館)、元横綱日馬富士(33)から暴行を受けて頭部を負傷し、3場所ぶりに復帰した十両貴ノ岩(28=貴乃花)が事件現場に同席していた十両照ノ富士(26=伊勢ヶ浜)を押し出して快勝。7勝目(7敗)を挙げて十両残留を確実にした。取組後は「最後、思い切りいって終わりたい」と、千秋楽の勝ち越しをかけた一番に向けて気持ちを引き締めた。

 一方、師匠の貴乃花親方(45=元横綱)は会場内の役員室に勤務。愛弟子の白星に「安心しました。私と貴ノ岩の目標は15日間、土俵に上がることでしたので。明日(千秋楽)も上がってくれることを願っています」と安堵の表情を浮かべた。