またも欠勤の貴親方 役員室に「顔出し拒否」で深まる溝

2018年03月15日 11時30分

貴乃花親方(中)はこの日も部屋で取材には応じたが…

 大相撲春場所4日目(14日、大阪府立体育会館)、異例の「出勤拒否」を続ける貴乃花親方(45=元横綱)はまたしても会場の役員室に姿を見せなかった。同親方は13日夜に更新した部屋の公式サイトの中で「全休するなど申しておりません」と記し、出勤する意思があることを示していた。この日は役員室前で大勢の報道陣が待ち受けていたが“肩透かし”を食らう格好となった。

 日本相撲協会の春日野広報部長(55=元関脇栃乃和歌)は2日目(12日)に貴乃花親方から出勤しない理由を記した文書がファクスで協会へ届き、同日に八角理事長(54=元横綱北勝海)の名前で「出勤しない理由にはならないので役員室に出勤するように」と文書で返答したことを明かした。貴乃花親方は元横綱日馬富士(33)から暴行を受けた弟子の十両貴ノ岩(28)の心身の状態などから、会場に「常時滞在することは極めて難しい」(公式サイト)としている。

 この日には再び貴乃花親方からファクスが届き、会場に出勤した際には「体育館で柔軟に対応させていただく予定」と記されていたという。会場には行っても、役員室には行かない…と“予防線”を張ったものと見られる。しかし、貴乃花親方は役員待遇委員であり、あくまでも勤務場所は役員室となる。滞在時間の長短は別にして、役員室に一度も顔を出さなければ「出勤」としてカウントされない。

 これを受けて、春日野部長は「組織として3月場所を運営している以上、役員室に出勤するように理事長名で指示する」と明言。一両日中にも、再び貴乃花親方に出勤命令を出すことになった。

 春場所が始まってからも土俵外で続く貴乃花親方と協会とのつばぜり合い。土俵に復帰した貴ノ岩以外の力士にスポットライトが当たらないまま、序盤戦が終わってしまいそうだ。