「聴取でのウソ許さず」無免許運転・大砂嵐に引退勧告、退職金は30%減額

2018年03月09日 18時22分

引退勧告の処分が下った大砂嵐

 日本相撲協会は9日、大阪市内で理事会を開き、2月に道交法違反(無免許運転)で略式起訴された幕下の大砂嵐(26=大嶽)について、協会の賞罰規程により引退勧告の処分を下すことを決めた。退職金については30%減額して支給する。

 エジプト出身の大砂嵐は相撲協会が力士によるバイクや乗用車の運転を禁じている中、1月1日と同3日に長野県内で有効な運転免許証を持たずに乗用車の運転を行ったとされている。3日には追突事故を起こし、当時は「妻が運転していた」と説明。その後の警察の調べに自らが運転していたことを認めた。

 理事会後の会見で危機管理委員会の鏡山部長(60=元関脇多賀竜)は有罪を重く見たという見解を示した上で「3回の危機管理委員会の聴取で全てウソを話していた。それが許せなかった」。大砂嵐は理事会の席に呼ばれ、直接処分を言い渡された。それを受け「引退します」と話し、9日付で引退届を提出した。

 事態の重大さから協会の懲罰規定で最も重い「懲戒解雇」の可能性もあったが、協会の決断はそれより1段階軽い「引退勧告」となったが、力士生命を絶たれることになった。師匠の大嶽親方(57=元十両大竜)は年寄総会後に取材に応じ、「本人とも、処分は仕方ないという話をした。今月4日に大阪入りしてからは部屋から一歩も外に出ず、おとなしくしていた。横綱になるためにエジプトから来てこうなってしまった。残念だと思う」と語った。