【大相撲春場所】貴ノ岩復活への高いハードル 貴乃花親方「本人はやる気を持っている」

2018年02月28日 10時26分

報道陣に応対する貴乃花親方(奥)

 大相撲春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)に向けて27日、元横綱日馬富士(33)から暴行を受けた十両貴ノ岩(28=貴乃花)が京都・宇治市の部屋宿舎で朝稽古を行い、前日に続いて四股やぶつかり稽古などで汗を流した。この日の稽古後に師匠の貴乃花親方(45=元横綱)が報道陣に対応。貴ノ岩について騒動発覚後初めて公の場で言及した。

 弟子の現状を「本人はやる気を持っている」としながらも「人間は頭で当たるのはもともと恐怖心がある。当たった後の反応をどこまで上げられるか。土俵を離れているのもある。本場所の土俵はまた違う。慎重を期して、焦らせずに体力を上げさせていけるか」と状態を入念に見極めた上で出場の可否を決める方針を示した。

 貴乃花親方が言うように、復帰までの道のりは簡単ではない。一般的に関取同士が正面からぶつかり合うと約1トンもの衝撃がかかると言われている。特に貴ノ岩の場合は頭部のケガだけに、恐怖心を克服することは並大抵のことではない。

 しかも2場所連続で全休しており、体力面や相撲勘の部分でも大きな不安が残る。本場所の土俵に復帰するためには乗り越えなければならないハードルは高い。

 出場の一つの「目安」となるのが、関取衆を相手にした本格的な稽古ができるようになるかどうかだ。貴乃花親方は相撲を取る時期について「今日(本人に)言ったのは、気持ちが乗りに乗ってという以外はやらないようにと。本能的に本人しか分からないところがある。汗をかきだすと乗ってくるタイプ。日に日に変わってくる」と話しているが…。

 場所本番まで10日あまり。どこまで調子を上げられるか。