貴乃花親方“リベンジ”なるか 理事選当選でも立ちはだかる“もう一つの壁”

2018年02月01日 16時30分

理事会に向かう貴乃花親方

 貴乃花親方(45=元横綱)は1日、日本相撲協会の理事候補選挙への立候補を届け出た。

 元横綱日馬富士(33)の傷害事件で弟子の十両貴ノ岩(27)が被害者だったにもかかわらず、巡業部長の立場にありながら暴行事件について相撲協会への報告を怠り、その後の協会の調査に対しても非協力的な姿勢を貫いたとして1月4日に理事を解任された。ただその一方で、これまで対立してきた八角理事長(54=元横綱北勝海)は、貴乃花親方が今回の理事候補選に出馬することを認めた。理事解任からわずか1か月足らずで“リベンジ”のチャンスを得た格好になる。

 今回は6つの各一門から八角理事長、過去の力士同士の傷害事件が発覚した春日野親方(55=元関脇栃乃和歌)、貴乃花親方と同じ貴乃花一門から阿武松親方(56=元関脇益荒雄)も立候補し、定員10人を上回る11人が届け出た。投開票は2日に行われる。

 票読みは微妙だ。現状では阿武松、貴乃花の両親方で票が割れることが予想されている。2010年の「貴の乱」のように他の一門の親方の“造反票”があったとしても、それが貴乃花親方に流れるとは限らず、落選の可能性は十分にある。仮に大逆転で選挙に通ったとしても不安がないわけではない。今回の理事候補選で当選した親方衆は3月の春場所後に相撲協会の評議員会から承認される必要があるからだ。

 貴乃花親方が理事を解任された1月4日の会見で評議員会の池坊保子議長(75)は、貴乃花親方が理事候補となった際に否認するかについて否定も肯定もしなかった。相撲協会の最高議決機関である評議員会が、同親方の理事復帰を認めない可能性も決してゼロではないのだ。

 今回の理事候補選に限ってはサプライズがあっても、新たな混乱の火種が生まれそうな情勢だ。