大相撲初場所初日(14日、東京・両国国技館)、4場所連続で休場している横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)は横綱大関陣の中で唯一の黒星発進となった。新小結の貴景勝(21=貴乃花)を押し合いの末に土俵際まで追い詰めたが、最後は相手のとったりに屈して逆転負け。取組後は「また明日、しっかりやる。明日は明日で、しっかりやるだけ」と気持ちを切り替えた。

 それでも、審判部副部長の藤島親方(45=元大関武双山)は「力強い立ち合いだった。先場所よりはいい。休場明けだし、初日は緊張もある。内容は悪くない」と相撲内容を評価。初日の取組を視察した横審の北村正任委員長(76=毎日新聞社名誉顧問)も「惜しかったな。先場所に比べたら、かなり力が戻っているのではと思わせる相撲だった」と今後に期待を寄せたが…。

 今度こそ、復活した姿を見せられるか。