日馬優勝したら…親方衆が抱える不安

2013年01月26日 16時00分

 大相撲初場所(両国国技館)13日目(25日)、横綱日馬富士(28=伊勢ヶ浜)が大関稀勢の里(26=鳴戸)を送り出しで下し、無傷の13連勝。14日日に大関鶴竜(27=井筒)に勝てば、無条件で5度目の優勝が決定する。

 

 取組後は「一日一番、ベストを尽くすだけ」と平常心を強調したが、新横綱で迎えた九州場所は9勝6敗。横綱審議委員会や親方衆などから「横綱の成績じゃない」「(横綱に)上がる時がピーク」などと酷評された。今場所の横綱初優勝で角界の頂点にふさわしい力を証明できれば、大手を振って振る舞うことができる。ただ…その一方で、親方衆を中心に日馬富士の今後の“変化”を危惧する見方も広がり始めているのだ。

 

 ベテラン親方の一人は「以前からいろいろ問題がある力士。これで優勝すれば『俺は横綱だから』と強く言えるようになる。これから優勝(の回数)が増えるほど増長していくよ」と予測する。日馬富士は初場所直前にも素行の悪さを露呈したばかり。二所ノ関一門の連合稽古では稀勢の里の顔面をつかむようにして強烈なダメ押し。

 

 さらに土俵を割った相手を攻め立てるなどし、見かねた松ヶ根親方(56=元大関若嶋津)から「横綱がそんなことしちゃダメだ」と注意を受けたほどだ。横綱として優勝を果たすことで、こうした問題行動がエスカレートしないとも限らないというわけだ。

 

 日馬富士は横綱昇進以来「皆の見本と手本になる」を口癖にしている。優勝で横綱の自覚が深まるのか、それとも…。