日馬王手!稀勢をV圏外へ送り出し

2013年01月26日 11時15分

<大相撲初場所(13日目、25日)>日馬富士が横綱での初優勝に王手をかけた。日ごろからライバル視する稀勢の里との一番。立ち合い相手に張られて左差しを許すも、素早く回り込んでの送り出し。持ち前のスピードを生かした相撲で、2敗で追っていた稀勢の里を優勝圏外へ追いやった。

“因縁の対決”だった。日馬富士は場所前の1月8日、二所ノ関一門の連合稽古に一門外から参加。稀勢の里を相手に三番稽古を行ったが、相手の顔面をつかんでのダメ押し。稀勢の里が土俵を割ったにもかかわらず攻め立てて親方衆にたしなめられるシーンもあった。翌日の連合稽古では、今度は稀勢の里に6連敗を含む1勝6敗と“返り討ち”にされた。

 横綱として本場所で同じ失態は許されない。取組後の日馬富士は「張ってくるとは思わなかった。久しぶりに顔を張られたね」と綱のプライドをチラリ。その一方で「稽古場通りに激しい相撲になると思って、僕も準備してたんだけど。そうならずに残念。相撲が終わっちゃったからね。流れだからしようがない」と物足りなさを口にする余裕まで見せた。

 北の湖理事長(元横綱)は「稀勢の里は自分の勢いで出てしまった。(腰が)高いから日馬富士の回り込みについていけなかった」と稀勢の里の敗因を分析。日馬富士に対しては「ここで優勝をものにしなきゃいけない」とハッパをかけた。すでに1敗力士は消え、2敗で白鵬と平幕の高安が追う展開。日馬富士は「一日一番、ベストを尽くすだけ」。今日14日目、鶴竜に勝てば2敗力士の勝敗にかかわらず自身5回目、横綱として初の優勝が決まる。