横審・北村委員長 異例の貴乃花親方批判「非難に値する言動」

2017年12月20日 12時53分

貴乃花親方を批判した北村委員長(左)

 元横綱日馬富士(33)の傷害事件による騒動がまったく収まらないなか、臨時の横綱審議委員会が20日午前10時から東京・両国国技館で行われた。

 約1時間半の会合を終えた後、横審の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)が記者会見を開いた。北村委員長の説明によれば、ポイントは3点。1つ目は暴力・傷害事件を起こした日馬富士に対して「引退を勧告するに相当する事案である」としたこと。日馬富士は責任を取ってすでに引退しているが「暴力根絶を目指すなかで、全力士の模範となる横綱の責任は重い」(北村委員長)として今後同じような事態が起きた時のために“指針”を示した形だ。

 2つ目は事件が起きた酒席に同席していた横綱白鵬(32=宮城野)と横綱鶴竜(32=井筒)が元日馬富士の暴行を止めなかった責任を問題視。「事件の発生と進展を抑えられなかった。この責任を軽く見るべきではない」(同委員長)と、両横綱に「厳重注意」を与えるべきと日本相撲協会に進言することを全会一致で決議した。3つ目は先月30日の理事会で九州場所での審判への“物言い”などで白鵬に厳重注意処分を科したことを「適当な措置と確認した」。

 一方、事件の被害者の幕内貴ノ岩(27)の師匠、貴乃花親方(45=元横綱)の対応について、またしても“異例”の言及。同親方は巡業部長の立場ながら秋巡業中に起きた事件を協会に報告せず、協会が要望している貴ノ岩への聴取にも応じていないが、北村委員長は「貴乃花親方の言動は非難に値する」と断言。協会理事であるにもかかわらず、協会の調査に非協力的な姿勢を貫いていることを強い口調で批判した。

 相撲協会は貴乃花親方に対して理事職からの降格など処分を検討しており、横審の「意見」も加わってどう動くのか。注目の臨時理事会は午後1時から両国国技館で行われる。