雑音も寄り切り日馬単独トップ

2013年01月19日 10時55分

<大相撲初場所(6日目・18日)>横綱日馬富士の動きに本来のキレが戻ってきた。立ち合い頭で当たり突き放すと、一瞬で松鳳山の懐に飛び込み、もろ差し。急成長中の新小結に、何もさせず一気に寄り切った。

 平幕の北大樹に土がつき、6日目にして単独トップに立った。九州場所では9勝6敗に終わり、横綱審議委員会をはじめ角界内で厳しい意見が相次いだ。

 自身への批判は日馬富士の耳にも届いていたが、勝負の世界は結果が全て。周囲の雑音を封じると言わんばかりに、快進撃が続く。取組後は「調子は上向き? 勝ち続けてますんでね。自分の相撲を一日一番、一生懸命やっているだけ。それで結果が出ている」と「結果」を強調。優勝争いを引っ張る意識を問われると「ないと言ったらウソになる」と綱の自覚を口にした。

 師匠の伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)は「立ち合いがもうひとつかな。(本来は)もっと立ち合いが鋭い」と話す一方「続けて勝てばだんだんよくなってくる。下の方とやって取りこぼしがなければね。全勝で突っ走っていけば気合も入る」と、さらに調子を上げることを期待した。

 北の湖理事長(元横綱)は「松鳳山は何をしてくるか分からない。相手をよく見て突き放した」と高く評価。「横綱が優勝争いを引っ張っている。白鵬も負けた相撲以外は完璧。(両横綱に)差はない」と一騎打ちになるとの見方を示した。

 目指すは横綱としての初優勝。地位にふさわしい力を見せつける。