【大相撲秋場所】自力V復活の日馬富士 一人横綱の粘り腰に評価上昇

2017年09月23日 14時00分

笑顔で引き揚げた日馬富士

 大相撲秋場所13日目(22日、東京・両国国技館)、横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)が関脇嘉風(35=尾車)を寄り切って4敗を守った。今場所は3日目から3連敗。10日目には4敗に後退して一時は優勝が絶望的となった。ところが、この日は大関豪栄道(31=境川)が平幕相手に連敗となる3敗目。千秋楽の結びで直接対決を残しており「自力V」が復活した。

 取組後は「一番一番、土俵に上がって自分の務めを果たしたい気持ちでいっぱい。優勝を狙う? もちろん。勝負事は一人が勝って、一人が負ける。何が起きるかわからない」ときっぱり。賜杯への本気モードを漂わせた。

 今場所は昭和以降では初めて3横綱が初日から休場。一人横綱となった日馬富士も左ヒジなどの古傷に苦しんでいる。日本相撲協会の八角理事長(54=元横綱北勝海)は「今場所はよく頑張っている。こらえて、よくここまできた」と奮闘を評価。審判部副部長の藤島親方(45=元大関武双山)も「大逆転優勝の目が出た。(一人横綱の)日馬富士は今場所は一番苦しい立場。途中で3連敗もしたが、息を吹き返した」と一人横綱の粘りに目を見張った。

 今場所は「15日間皆勤」と「負け越し回避」が実質的なノルマだったなかで、終盤にV争いに“再参戦”。最終的に優勝するかどうかは別にして、評価を高めた格好だ。