鬼門の初日制し白鵬V確信

2013年01月14日 11時30分

<大相撲初場所・初日(13日)>横綱白鵬(27=宮城野)陣営が優勝を確信した。新小結松鳳山(28=松ヶ根)を万全の相撲で一蹴した横綱は“初日”を制したことで、師匠からも賜杯奪取に太鼓判が押された。

 取組後の白鵬は「いいスタートを切れたと思います。(松鳳山は)新三役でまわしの色も(金色に)替えて『頑張る』という気持ちが伝わってきました」と綱の貫禄を漂わせた。相手のもろ手突きをはね返し、一気に前に出ての圧勝。まさに力の差を見せつけての勝利だったが、実は今場所の白鵬にとって松鳳山は最も警戒する相手だった。

 師匠の宮城野親方(55=元幕内竹葉山)は「横綱も『松鳳山は強くなっている』と。突き放すだけじゃなく、中に入ってもうまい相撲を取れるようになった」と明かすように要注意視していたという。実際に白鵬は場所前の9日に二所ノ関一門の連合稽古に飛び入り参加。申し合いの相手に松鳳山を指名し、その実力を自らチェックした。

「稽古場では落ち着いているから負けることはないが、初日に当たる相手。そこでアワを食ったら危ない」と宮城野親方が言うように、独特の雰囲気がある初日は白鵬にとっても鬼門。昨年夏場所は初日に敗れ、横綱昇進後ワーストの5敗を喫したこともあって、細心の注意を払ったわけだ。

 しかも白鵬は、一昨年の秋場所以来、東京開催の優勝から遠ざかっており、そんなジンクスを吹き飛ばすための戦略でもあったという。万全の対策で勝つべくして勝ったことに、宮城野親方は「もともと後半に調子を上げるタイプ。初日に勝てば、その勢いで優勝できる」と今場所のVを確信している。

「最強」である横綱として、しっかりと対策を練り上げて臨んだ白鵬。もはやライバルであるはずの日馬富士は“眼中”にないようだ。