〝お預け〟を食らった稀勢の里

2012年04月29日 18時00分

 大関稀勢の里(25=鳴戸)が〝お預け〟を食らった。

 稀勢の里は昨年九州場所後に大関に昇進。ご褒美として師匠の先代鳴戸親方(元横綱隆の里=故人)が現役時代に愛用した着物と素材、デザインともに全く同じものがプレゼントされる計画が持ち上がっていた。
 ところが、大関昇進から5か月が経過しても着物の製作はもちろん、採寸すら行われていないという。先代鳴戸親方と交流があり、愛用していた着物と同一の反物を保管している田村均氏は「早く横綱になってほしい。(着物の製作は)上がった時でいいと思っています」と打ち明けた。

 稀勢の里が常々「上を目指す」と口にするように、大関はあくまで通過点。師匠と同じく角界の頂点に立ち、横綱土俵入りを果たすことを最大の目標に掲げている。一方で、綱取りレースは史上初の6大関となるなど「戦国時代」の様相を呈している。厳しい出世争いを勝ち抜くまで〝形見の品〟の贈呈は取っておこうというわけだ。