【大相撲秋場所】18年ぶり3横綱プラス1大関休場で客足遠のく

2017年09月13日 11時31分

立ち合い直後に琴奨菊(手前)の背中を叩いた日馬富士のアピールは認められず

 大相撲秋場所3日目(12日、東京・両国国技館)、大関高安(27=田子ノ浦)と幕内宇良(25=木瀬)が休場した。昭和以降では初めて3横綱が初日から不在のなか、3横綱プラス1大関の休場は18年ぶり。幕内力士の同時休場は7人となり、公傷制度が廃止された2004年以降では最多タイ(謹慎による休場を除く)の人数となった。

 看板力士や人気力士の相次ぐ離脱の影響は数字にも表れている。NHKの大相撲中継の視聴率は7月の名古屋場所は初日が14・5%、2日目が13・4%だったのに対して、今場所は初日が11・9%、2日目が11・7%と低下した(いずれも関東地区、午後5時台。ビデオリサーチ調べ)。

 今場所の前売り券は発売と同時に即日完売していたが、当日券が売り切れる「札止め」の時間に異変が生じている。初日と2日目は午前8時台だったが、高安と宇良の休場が決まった3日目は10時すぎ。明らかに客足が遠のきつつあることを示している。

 こんなときだからこそ、一人横綱の日馬富士(33=伊勢ヶ浜)の奮闘が期待されていたのだが、幕内琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)との結びの一番で大失態を演じた。立ち合いが不成立と勘違いし、力を抜いたところを一方的に寄り切られて完敗。琴奨菊の背中を叩いて“待った”をアピールしたが通じなかった。

 まさかの黒星に横綱は「見ての通り」とぶぜん。場所全体に漂う締まらない雰囲気を象徴する内容に、日本相撲協会の八角理事長(54=元横綱北勝海)は「力を抜いちゃいかん。お客さんにとっても、消化不良」と渋い表情だった。3日目を終えて三役以上の全勝力士はゼロ。先が思いやられる展開となってきた。