【大相撲秋場所】「稀勢の里は間に合わない」芝田山親方が断言

2017年09月05日 16時30分

二所一門の連合稽古に参加した稀勢の里

 和製横綱は休場か――。大相撲秋場所(10日初日、東京・両国国技館)を控えた4日、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が千葉・船橋市の二所ノ関部屋で一門の連合稽古に参加。8月28日の番付発表後、初めて関取を相手に相撲を取った。新十両の矢後(23=尾車)と13番取って全勝と力の違いを見せる一方で、痛めている左足首にはテーピングを施し、左腕を何度も気にするしぐさを見せた。

 稽古後も「どうですかね。まあ…。手応え? まだまだ。(感触は)良くも悪くもない」と歯切れは悪かった。相手は関取といってもつい先場所まで幕下にいた力士。横綱とは大人と子供ほどの実力差がある。夏巡業の稽古では終盤に2日連続で幕内大栄翔(23=追手風)と相撲を取っていたことを考えれば、むしろ調整としては「後退」している印象は否めない。

 稽古を見守った一門の親方衆の見方も厳しい。二所ノ関親方(60=元大関若嶋津)は「1週間では不安。横綱だからね。出るのであれば、優勝争いに加わってほしいから」。芝田山親方(54=元横綱大乃国)は「(本格的な)稽古をしたとは言えない。今の状況では、どうしようもない。もう月曜日。間に合わないでしょ。本場所に向かって相撲を取れる状況ではない」と断言した。

 初日2日前の8日午前には審判部による取組編成会議が開かれるため、出場の可否を判断するのは実質的に7日が最終期限。残り3日間の稽古でここから劇的に状態が上向くことは考えにくい。これまで本場所出場に強くこだわり続けてきた稀勢の里の休場が、いよいよ現実味を帯びてきた。