【大相撲秋場所】傷だらけ4横綱 形だけ?の揃い踏み

2017年08月28日 16時30分

東京・丸の内で土俵入りを披露する稀勢の里

 大相撲秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)の新番付が28日、発表された。前日27日まで行われた夏巡業では初めて4横綱が顔を揃える一方で、稽古で横綱が若手に胸を貸す場面はほとんど見られず低調な内容に終わった。4人とも体調面で不安を抱えており、本番までにどこまで仕上がるかは未知数。7月場所に続き、複数の横綱が休場する可能性もありそうだ。

 夏巡業が27日、東京・丸の内で行われた「KITTE場所」で最終日を迎えた。1か月間の巡業の終盤には、4横綱が初めて揃い踏み。横綱4人による豪華な土俵入りで観客を沸かせる一方で、巡業全体を通じて物足りなさも残った。稽古で横綱が若手に胸を貸す場面はごくわずか。稽古場に姿さえ見せないことも多かった。

 横綱が若手と相撲を取ったのは、稀勢の里(31=田子ノ浦)だけ。それも終盤の2日間のみだ。その稀勢の里にしても、左腕や左足首を相次いで負傷して2場所連続で途中休場。本人は「だいぶ良くなっている」と話しているが、場所本番までにどこまで仕上がるかは未知数だ。

 他の横綱も同様に不安を抱えている。白鵬(32=宮城野)は左ヒザの状態が万全ではなく、現時点では「稽古できる状態じゃない」。日馬富士(33=伊勢ヶ浜)は7月場所後に古傷の左ヒジを手術することを検討していたが「手術をすると治るまで1年かかる」との理由で断念。患部の状態を見ながらの慎重な調整を余儀なくされている。

 最も深刻なのが鶴竜(32=井筒)だ。巡業に23日から合流したものの、痛めている右足を引きずるしぐさを見せるなど完治には程遠い。2週間後の本番に向けて「まず稽古ができるかどうか…。スムーズに歩くことも、まだできていない。痛みが完全に消えない。(無理をして)できないことはないけど、完璧にしたい気持ちはある」と弱音を吐いた。

 4横綱となった3月場所以降、全員が15日間を全うしたことは一度もない。現状を見る限り、先場所に続いて横綱の休場者が複数になる可能性もある。今場所も波乱が続くのか。